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生成AIマーケティングの公開事例3選|中小企業が見るべき業務と数字

2025年7月6日 Kingsman

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生成AIマーケティングの公開事例3選|中小企業が見るべき業務と数字

2025年7月6日 Kingsman

生成AIの導入事例で見るべきなのは、使ったツールより、どの仕事をどこまで短くしたかです。顧客レビューの要約、キャンペーン案の作成、画像制作など、繰り返す仕事を一つ選び、導入前後の時間と確認工数を比べます。

公開元を追える3社でも、生成AIが効いた場所はそれぞれ違います。各社の数字は、当事者または導入ベンダーの公表値です。売上アップで一括りにせず、どの仕事がどこまで短くなったのかを見ます。

生成AIの活用候補を資料と作業時間で比較する担当者

公開事例3社の違い

企業生成AIを使った業務公表された変化中小企業が持ち帰る点
CarMax10万件の顧客レビューを車種別に要約5,000件の要約を数か月で作成。手作業なら11年と同社が試算手元の顧客情報を、購入判断に使える形へ変える
Currysキャンペーンのコンセプトと画像案を作成発想にかかる時間を50%短縮。特定キャンペーンの代理店費用を50〜70%削減既存素材とブランドルールを使い、案出しを速くする
Klarna広告画像とマーケティング文章を制作外部会社への支出25%減。画像制作を6週間から7日へ短縮と自社公表制作量、外注費、確認工程を一緒に測る

この表の削減率を、そのまま自社の事業計画へ入れることはできません。企業規模も制作量も、導入前の体制も違うからです。使えるのは数字そのものではなく、測る項目です。

CarMaxは顧客レビューを購入判断へ変えた

米国の中古車販売会社CarMaxは、OpenAIのAPIとAzure OpenAI Serviceを使い、10万件の顧客レビューから5,000件の要約を作りました。Microsoftが公開した事例では、従来の編集工程なら11年かかると見積もった量を、数か月で処理したと説明されています。

ここで作ったのは、宣伝文句の量産ではありません。車種、年式、モデルごとに散らばっていたレビューを、買い手が比較に使える短い情報へ変えています。元になる顧客レビューがあり、出力の用途も決まっていました。

中小企業なら、数十件の口コミ、問い合わせ履歴、商談メモから始められます。いきなり公開文を自動生成せず、よく出る質問や不満を分類し、人が元データと照合できる要約から試します。

Currysは完成品ではなく案出しを速くした

英国の家電量販店Currysは、Adobe Fireflyをキャンペーンの企画とクリエイティブ制作へ組み込みました。Adobeの顧客事例によると、コンセプトとアイデアの作成時間は半分になり、担当者が提示できる案の数は倍になりました。New Termキャンペーンでは、外部の代理店へ依頼した場合と比べた費用を50〜70%抑えたとしています。

AIだけで広告を完成させた事例ではありません。Adobe Stock、Illustrator、Photoshopなども使い、社内チームがブランドに合う案を選んで仕上げています。自社で試す場合は、商品画像やロゴ、使ってよい言葉を先に決め、少数の案でラフ完成までの時間、修正回数、外注費を比べれば十分です。

Klarnaは制作量と外注費を同時に見た

決済サービス会社Klarnaは、画像生成や文章作成に複数のAIツールを使っています。同社の2024年5月の発表では、外部のマーケティング会社への支出を25%減らし、2024年の最初の3か月に1,000点を超える画像を生成。画像制作の期間を6週間から7日へ短縮したとしています。

これはKlarna自身が発表した数字です。制作量が多い大企業の結果なので、中小企業が同じ削減率を見込む根拠にはなりません。それでも、外注費だけでなく、制作本数と公開までの日数を一緒に記録した点は参考になります。

画像生成を試す場合は、使える写真、人物や商品の扱い、ブランド表現、公開前の確認者を決めておきます。速く作れても、修正や権利確認が増えれば、仕事全体は短くなりません。

数字を自社へ当てはめる前に見るもの

3社とも、レビュー要約、企画のラフ、広告画像と、出力と確認方法を狭く決めています。

まず記録するのは、導入前の1か月です。作業時間だけでなく、確認、修正、差し戻し、外注、公開待ちまで含めます。AI導入後も同じ範囲で測らないと、下書きだけ速く、仕事全体は重くなったケースを拾えません。

月次の効果は、次の式で確認できます。

月次の効果
=(導入前の総時間 − 導入後の作業・確認・手戻り時間)× 時間原価
  + 減った外注費
  − AIツール費
  − その他の追加費用

空いた時間を何へ使うかも決めてください。10時間減っても、その時間が放置されれば売上や利益が自動で増えるわけではありません。新規提案、顧客対応、商品改善などへ移せて初めて、事業への効果を追えます。

最初は1業務を2週間だけ試す

毎週出てくる仕事で、正しいかどうかを人が判断できるものから始めます。たとえば商品説明の下書き、問い合わせの分類、メール件名の案出し、既存画像のサイズ展開です。

  1. 過去2週間の件数と総時間を記録する
  2. 入力してよい情報と、公開前に人が見る箇所を決める
  3. 同じ種類の仕事をAIありで処理し、確認と手戻りを含む総時間を測る
  4. 続ける基準と止める基準を、結果を見る前に決める

確認時間が減らない、誤りの修正が増える、ブランドや権利の事故を防げない。そのどれかに当てはまるなら、対象業務を変えるか、そこで止めます。ツールを契約したことを理由に拡大する必要はありません。

補助金は業務とツールが決まってから

2026年は、旧IT導入補助金が「デジタル化・AI導入補助金」の名称で案内されています。ただし、生成AIサービスなら何でも申請できる制度ではありません。公式サイトで登録され、承認されたITツールが前提です。

公式の登録区分には、ソフトウェアのほか、導入コンサルティング、設定、研修、保守もあります。実際の組み合わせは、使いたいツールをITツール検索で探し、最新の公募要領と申請枠に照らしてください。

専用システムの開発や設備投資は、ものづくり補助金など別制度の検討対象です。2026年のものづくり補助金23次は5月8日に締め切られているため、古い回次の条件で発注せず、公式の公募要領を確認してください。

補助金なしでも回収できるか、立替資金を用意できるか、いつから契約・発注できるかを確認して、制度を投資手段に組み込みます。

公開前の判断は人が持つ

マーケティングでは顧客情報、著作物、商品説明、価格、ブランド表現を扱うため、AIへ入力してよい情報と公開前の確認者を先に決めます。問題があったときに公開を止められる状態も必要です。

経済産業省はAI事業者ガイドライン第1.2版とチェックリストを公開しています。社内ルールを作るときは、利用者、入力データ、確認者、記録、停止方法を自社の業務に合わせて決める材料になります。

よくある質問

海外事例の削減率を事業計画へ使えますか

そのままは使えません。各社の公表値は、企業規模、制作量、従来体制、対象期間が違います。事例は測定項目を選ぶ材料にし、自社の導入前実績と小さな実証結果を使います。

ChatGPTなどの月額料金は補助対象ですか

サービス名だけでは判断できません。デジタル化・AI導入補助金では、登録済みITツールと申請枠の条件を確認します。未登録のツールは交付申請できないと公式サイトに明記されています。

どの業務から試すとよいですか

毎週発生し、正解を人が確認でき、失敗しても公開や顧客対応へ直結しない業務から始めます。企画のラフ、分類、要約など、最終判断の前で止められる作業が候補です。

自社でGPUサーバーを買う必要はありますか

多くの検証はSaaSやクラウドから始められます。機密性、処理量、速度、継続費用から専用設備が必要になった段階で、購入とクラウドを比較してください。詳しくはGPU補助金の記事で整理しています。

どの業務から試すか決まらないときは

補助金やツールを探す前に、変えたいのが売上、ムダ、時間のどこなのかを整理すると、最初の実証が決めやすくなります。

登録は不要です。会社名や連絡先も入力しません。

参照した公開情報(2026年8月31日確認)

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  • この記事を書いた人

Kingsman

合同会社セキオラ代表/AIMA Village主宰

Webマーケティング・SEOの実務を18年以上経験。上場企業での研究開発、法人営業、新規事業を経て合同会社セキオラを設立。現在は、AI、Web、営業、業務改善を手段に、中小企業の利益改善を実行まで支援しています。

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